ADSLのこれまでとこれから

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ADSLが登場して広まるまでの概要と、これからどうなっていくのかを考えるための基礎知識

ADSLはいつの間にかおなじみになっていたように感じている人も多いかもしれません。それくらい、あっという間に日本中に広がったもので、いつ頃登場したのかもはっきりとは知らない人がほとんどではないでしょうか。この場では、そのADSLがいつどのようにして開発されて、どのように広まっていったのか、そして、どのような問題点を抱えているのかを一通り洗い出していきましょう。

ADSLの概要
DSL(Digital SubscriberLine)技術とは、既存のメタル電話線・有線放送のケーブルを用いて、高速広帯域のデータ伝送を可能にする技術の総称のことをさします。 1989年ベルコア(ベル・コミュニケーションズ・リサーチ)において開発された技術であり、その用途は、VOD(ビデオ・オン・デマンド)などのマルチメディアアプリケーションでした。90年代に入り、世界的にマルチメディアブームが到来し、各地でマルチメディア実験が行われ、日本でもB-ISDNやビデオオンデマンドなどが注目されて、各種実験やトライアルが展開されましたが、あまりいい成果は得られなかったようです。そうこうしているうちにマルチメディアブームは去ってしまい、そのため、一時期ADSLは忘れ去られてしまったのです。 マルチメディアブームに代わって登場してきたのが、インターネットです。特にWWWが爆発的に普及し始めてから、瞬く間に世界中に普及しました。同時にWeb上のアプリケーションもより画像や音声データの伝送を可能とするようなタイプのものが登場し、より高速な回線容量を必要とするようになりました。その必要性が高まるにつれてユーザーは、より高速で安価なインターネットへのアクセスを求めるようになってきました。さらに、1996年 米国における情報通信法改正に伴い、長距離や国際の通信事業者などが地域の通信事業に参入することが可能になり、このような中で、各種事業者が他事業者との差別化を図るため、再びxDSL、特にADSLによる高速インターネット接続サービスの提供を検討しはじめたのです。後述するように既存のメタルの回線を光ファイバーに敷設しかえることなく、高速のデータパイプを提供することが可能になるからです。また、ケーブルテレビ各社がケーブルテレビの回線を用いたインターネット接続サービスを提供しようとしており、その対抗策であるとも言われています。
どのように提供されるのか
既存のアナログ固定電話回線にデジタル情報を多重化してから、家庭や小規模な事業所からのブロードバンドインターネットの接続に使用する、それがADSLです。最近は、携帯電話が普及するようになっていますが、その流れを受けて自宅に固定電話を設置していない利用者が増えていますが、音声通話との多重化をしない方式でも提供されるようになっています(もっとも、そのケースでも、従来の音声通話と同様の電話回線を使用します)。音声信号と多重化するものはタイプ1、音声信号と多重化しないものはタイプ2という名前で区別します。従来の公衆電話網を経由した従量制通話料金ではないことが圧倒的ですが(その場合は、代わりに月額定額料金でサービスされています)、その流れから、常時接続という利用形態が普及することになりました。
イメージをつかむために
従来のシステムに慣れていた人にとっては、この仕組みを具体的にイメージできないことが多いといわれてきましたが、わかりやすくイメージする方法として、「一般道路(既存の電話線です)に、レーシングカー(ADSLモデムによって流される高速データです)を、2車線で走らせることによってスピードアップを期待するような光景」としてイメージすることが推奨されています。
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