ADSLのこれまでとこれから

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ADSLの技術と通信規格

ADSLが当初、どのような技術で整備されてきたものなのか、どのような規格に基づいて設計されてきたものなのか、この場を借りて見ていきたいと思います。

拡張された規格
拡張された規格がいくつか公開されています。AnnexAは北米向けの規格です。AnnexBはヨーロッパのエコーキャンセラ方式のEuro−ISDNと同時に使用することができるようにつくられています。AnnexCは、日本の時分割複信のTCM−ISDNとの干渉を抑える目的で、2つの伝送マップを持っていて、ISDNの伝送方向に同期して切り替えることができるようになっています。
高速化の歩み
高速化が進んだ背景には、いくつかの技術の導入が関係しています。それらの技術のおかげで、ダウンリンクは12→24→40Mbpsと、アップリンクは3→5Mbpsといったように高速化されていったのです。「フルビットローディング(full−bitloading)」は、1つの搬送波の1回の変調で、送信するビット数を11〜12から15ビットへ拡張することができる技術です。「ハイビットローディング(high−bitloading)」は、1つの搬送波の1回の変調で、送信するビット数を15ビット以上に拡張することができる技術です。「ダブルスペクトラム方式(DoubleSpectrum)」は、使用する周波数帯域を2倍に拡張することができる技術です(最大で2.2MHzまで)。「クワドラブルスペクトラム方式(QuadrableSpectrum)」は、使用する周波数帯域をおよそ4倍にまで拡張することができる技術です(最大で3.75MHzまで)。
独特の規格
その他、アップリンクを低周波数側に、ダウンリンクを高周波数側にすることによって、送受信を分離(周波数分割複信)させているものがありますし、エコーキャンセラ(EchoCanceller)を使用することで、アップリンクでもダウンリンクでも周波数をオーバーラップ(Over Lap)させて、ダウンリンクの安定化や高速化をさせるだけではなく、アップリンクの高速化まで狙っているものもあります。
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